ヌーボージャポニズム

ヌーボージャポニズム

 今、ヌーボージャポニズムと称して“日本ばやり”だが、'97年9月のフランスにおける日本年、翌'98年の日本におけるフランス年と続き、横浜で開かれ日仏現代美術博では、かの有名なフランソワーズ・イカールさんからの賞や建築界の大御所クリスチャン・ラングロアさんからメダルをいただいた。'99年にはミレニアムジャパンウィークがフランスのリヨンであって2.000年大賞とオーディトリウム賞のダブル受賞を受けた。フランス以外の国々でも様々な催し物があった中で、パリ国際芸術祭は何処が主催・企画したものか調べる暇がなかったが、仏側のグラン・フォン・ブラン協会から特別名誉作家認定をいただき、芸術功労賞を受賞したのは2002年7月。
 さて、本日6月19日の朝日新聞で、元駐仏・駐印大使の平林 博氏が、「首相は国家ブランドを高めよ」という事を書かれ、来る洞爺湖サミットでの首相に対するエールを送っている。笑顔で世界に向かって話しかけてほしい。さすれば日本のイメージが上がるだろう。首相の立ち居振る舞いがブランド強化への一歩になる。とあり、フランスは国力はトップとはいえないものの国家のブランド力は抜群だ。日本は持てる経済力や文化力ほどのブランド力を発揮していない。とおっしゃっている。
 徳川幕府の鎖国制度260余年は日本を世界から隔離したことで良いこともあったし、開国が良かったことも明白であって、今日の日本が繁栄を続ける文化国家にほかならないのは喜ばしい限である。
 しかし、国際文化交流を続けてきた身の自分は、外務省の外郭団体がいう“政府にはとてもお金が出せないので、民間の力をお願いしたい”とおっしゃってはばからないのには、私の耳には落胆の祝辞であって、もはや20年に渡って国家ブランド力を高めようと”笑顔”も振りまいてきたものには、不快な一言であった。
 たかひかるひつぎの皇子(みこ)、皇太子さまはにこにこと今ブラジルに渡っておられ, 国家ブランド力を発揮なさっていらっしゃる。比較するつもりなど以ての外なれど。
 世界中が日本に注目の近年、ヌーボージャポニズム、福田首相しっかりね!